消えそうな空が
誰かの哲学を
ぬるい風ごと
飲み込んでいく
どうしたって
嫌って
抗っていたくて
お前を赦せないから
世界が非を認めて
今更 理不尽な原理を
正したって遅いの
傍観者に埋れて
舞台上の役者を観ていた
その黒い目が嫌い
美しい花と
それを喰らうものが
同じ水槽で揺れるような感覚
狂いそうな鏡の中
これまでのことを思い出して
生きていなかったこれまでを
壊して大事に箱にしまって
さめざめと泣いてはじまる
世界が非を認めて
今更 理不尽な原理を
正したって遅いの
傍観者に埋れて
舞台上の役者を観ていた
その黒い目は過去の目